4 立姿 横姿
天を現す「円」と、地を現す「方形」とによって割り出された二等辺三角形の鱗形は、「天」と「地」の間にある形あるもの全ての形成の基礎である。そして、この万物の基盤といえる二等辺三角形の鱗形が、そのまま未生流挿花の形となっている。この二等辺三角形の花矩には、陽性である立姿(半立姿)と、陰性である横姿(半横姿)がある。
立姿(半立姿)・横姿(半横姿)と、花の形や花器に応じて、花の姿の基となる鱗型も変化するのである。