未生 - 花の哲理
東洋美学の精華 なぜ、ありのままの花木を愛でるのではなく、挿花として挿けなおすのか。未生挿花の美学、花矩、花材、花道具の扱い、諸事作法には、陰陽五行に則り、東洋思想すべてに通底する、天地和合の美と哲理がある。『本朝挿花百錬』を第一として、未生流の伝書七軸を解析、一冊に集成した花の美学書。
著者 未生流総家 家元 和田高甫
発行 創元社 定価(本体2,000+税)ISBN4-422-70035-9
Lecture1 未生の理
未生大意
天円地方和合
陰陽和合
虚実
五行五色
草木人畜出生
挿花全体の指南
禁忌三六ヶ条
二季の通い
三才の事
体用相応の事
原一旋転の事
草木養いの事
一花一葉 一花三葉の事
徳相 貧相 閑静
Lecture2 未生花形
未生花形
天地人三才
三体九姿
立姿横姿 主位客位
七曲
七曲に依らない変化挿け
円相体
方形体
分性体
株分け
三方正面
抜け生け 打ち抜き
Lecture3 景色挿け 草木出生花材の扱い
山吹
玉川の景色 挿け方
杜若 八ツ橋の景色 挿け方
遠山霞花の景色 挿け方
銀柳 米柳 数挿け 挿け方
糸柳 三景 挿け方
猫柳 玉取り 水潜り 挿け方
臥竜梅 挿け方
南性 北性の梅 挿け方
紅葉 真俊の景色 挿け方
紅葉 龍田川へ散る景色 挿け方
桜 散り景色 挿け方
桜 散り残りたる景色 挿け方
根遣い三種 挿け方
白蓮一輪 挿け方
芦一式 挿け方
段取物 挿け方
藺物 挿け方
木賊 刈込み 挿け方
伐竹に筍の応合 挿け方
芒 三種 挿け方
萩 猪の座 挿け方
牡丹 挿け方
紫陽花 挿け方
枇杷 挿け方
河骨 挿け方
藤 河骨 杜若 三種 挿け方
蓮 河骨 杜若 芦 水葵 五種 挿け方
杜若 四季咲き 挿け方
椿 四季咲き 挿け方
軸付葉物 挿け方 十二ヶ条
葉物 組み方 九ヶ条
長葉物 挿け方 九ヶ条
実物 挿け方
木物 揉め方
花首 揉め方
Lecture4 四季祝日 諸事の花
五節句
元旦の花
上巳の花
端午の花
七夕の花
重陽の花
四季祝日の花
正月二日の花
正月三日の花
人日の花
上元の花
節分の花
中元の花
八朔の花
乙朔旦の花
事始の花
下元の花
冬至の花
祝事の花
誕生の花
七五三の花
元服 髪上の花
婚礼の花
家名続目 入院の花
厄年の花
諸事 諸席の花
綰柳の花
新宅移徒の花
追善の花
陣中 和睦の花
奉納 献花 供花の花
茶席 香席の花
会日役席 免許披露会席の花
諸々心得の事
花手前の心得
花所望の心得
花見様の心得
寄合 廻り花の心得
庭前の草木挿花に用捨すべき心得
夜陰挿花の心得
Lecture5 花道具扱い 飾付
花と道具
床
花台 敷板
花器
花留
七種竹花器
三菅筒
五管筒
二重 三重 五重切 花器
船
月
卓
釣瓶
飾り石
その他道具
飾付
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